ダブルトップ・ダブルボトムとは
ダブルトップ・ダブルボトムはその名の通り、2つの頂点・2つの底という波形を形成している状態のことを言います。
まずは以下の画像2枚をご覧ください。
上の画像がダブルトップ、下の画像がダブルボトムの波形になります。
上の画像では、上昇している中で高値を付けた次の山では高値を更新せずに下げて、下の画像では下降している中で安値を付けた次の底は安値を更新せずに上げているのがわかります。
また、注目すべきはネックラインで、このラインを割っているということは上の画像で言えば下に下げる力が、下の画像では上に上げる力が強くなっているという可能性を確認できます。
つまり、ダブルトップでは価格が天井を付け下落した後に、一度は反発したものの、上昇の勢いがないために前回の高値を超えられずに2つ目の山を形成し再び下落するチャートの形を指します。
反対にダブルボトムでは価格が底を付け上昇した後に、一度は反発したものの、下降の勢いがないために前回の安値を超えられずに2つ目の底を形成し再び上昇する形を指します。
これらはチャート全体で見れば転換のサインになります。
要は、注意すべきポイントはこのダブルトップ・ダブルボトムがどの状況で発生するかが大切になってきます。
高値圏でのダブルトップ(売り)は今後下降していくための転換要素になり、安値圏でのダブルボトムは今後上昇していくための転換要素になるということです。
では具体的なエントリーポイントを見ていきましょう。
ダブルトップ・ダブルボトムでのエントリーポイント
この波形の中でどこをエントリーポイントにすればいいのか以下の画像で説明します。
ダブルトップ・ダブルボトムではネックラインを割るタイミングでエントリーするということになります。
ダブルトップ・ダブルボトムでの心理
相場を読む上で大切なのは実際に市場でエントリーしている人の心理を読み取ることです。
心理を読み取ることで根拠が生まれ、それをエントリーの要素として考えられるからです。
ではこのダブルトップ・ダブルボトムからはどのような心理を読み取れるのか考えてみましょう。
まず下の画像を見てください。(上昇トレンド中のダブルトップの形成)
今までは高値を更新し続けてきた上昇トレンドですが、高値を更新せずにダブルトップを形成しています。
このときのトレーダーの心理は、「上げる力が弱くなったのか?・・・」・「もう高値をつけることはないかもしれない・・・」といったようなトレンドに対する不信感が芽生え始めます。
そしてこの後、ネックラインを突き抜けることによってさらに不信感を抱きます。
そして、集団心理は「転換」という考えに変わっていきます。
その後、売りのチャンスを待っていた人達がさらに勢いをつけるようにエントリーしてきます。
ここで初めて、下降トレンドに転換する可能性が出てきます。
売りで待つ人・前に買いでポジションを持っていた人がどんな心境なのか。
こんなことを考えながらチャートを見ると、より面白いかと思います。
まとめ
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
ダブルトップ・ダブルボトムの波形を覚えたら、過去の相場を振り返るなりして”必ず”復習してみてください。
ただ、ここで一つ注意していただきたいのは、相場に絶対はないということです。
もちろんネックラインをブレイクしたからといって必ずしも転換に移るとも限りませんし、ネックラインで反発して再び元のトレンドに戻るということもあります。
これらを見るときは少しでもチャートの動きの様子がおかしかったり、直感的におかしいと感じた場合は様子を見ておきましょう。
みなさんはダブルトップ・ダブルボトムの形を覚えているのでチャートの中で見つけたら少し注意してみてみてください。