ボリンジャーバンドとは?(トレンド系)
ボリンジャーバンドとは、ボラティリティー(相場の振れ幅)を一定期間の価格データを用いて価格の変動範囲を予測してチャート上に3本の線を表したものになります。
正規分布の理論によれば、+1σ・-1σに収まる確率は68.2%、+2σ・-2σに収まる確率は95.4%です。
これを偏差値で表すと±1σは60と40、±2σは70と30となります。
ボリンジャーバンドを表示してみよう!
チャートの左上の「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Bollinger Bands」を選択します。
以下のような画面がでてきて、期間、表示移動、偏差、適応価格、色を選択できます。
以下のようになれば完了です。
ボリンジャーバンドを用いた手法
ボリンジャーバンドは+1σ・-1σに収まる確率は68.2%、+2σ・-2σに収まる確率は95.4%と説明しました。この考えを利用して価格がボリンジャーバンドにタッチしたらエントリーするという手法です。
+1σ、+2σにタッチしたら売りのタイミング、-1σ、-2σにタッチしたら買いのタイミングとなります。ここで注意しなければならないことは、「トレンド」の相場ではなく「レンジ」の相場であるということです。
ボリンジャーバンドでは、その傾きから今の相場が「トレンド」なのか「レンジ」なのかを判断することができます。
下図のように高値切り上げもしくは安値切り下げで、真ん中の赤いラインよりも上もしくは下に偏っている場合は「トレンド」だということが判断できます。
下図のように傾きが並行の時は「レンジ」だということが判断できます。
ボリンジャーバンドを使ったエントリーはレンジ相場であることが条件になります。
基本的にエントリーは逆張りになるので、トレンド状態だと、いわゆるバンドウォークを回避できなくなってしまい、損失が膨らむことがあります。
まずはレンジ相場をしっかり確認したうえで、±2σタッチでエントリーを心がげましょう。
チャートで検証してみよう!
これは期間20日、1σのボリンジャーバンド(赤)と期間20日2σのボリンジャーバンド(黄色)を表示しています。
上の図では、レンジ相場でボリンジャーバンドにタッチしている場面です。1σの赤のラインでは6割程度でしか反発していないのですが、2σの黄色のラインでは9割近くが反発していることがわかります。
その後、下降トレンドが発生しボリンジャーバンドの傾きがあるのでタッチしていてもほとんど反発していないことが見て取れます。
まとめ
ボリンジャーバンドでエントリーするときは「トレンド」と「レンジ」を見分けるのがとても重要になってきます。もし、トレンドの相場でエントリーしてしまったらバンドウォークをまともに受けてしまうので、損失が大きくなりやすくなります。
万が一バンドウォークにのまれてしまった場合には早急な損切りを行いましょう。
他の指標を使うときにも共通しますが、弱点を補うことのできる指標を組み合わせることによってダマシを回避したりすることができます。
自分にトレードスタイルに合った指標を組み合わせてみましょう!