テクニカル分析

移動平均線とその使い方

移動平均線とは?(トレンド系)

移動平均線とは、英語でMoving Average(MA)と書き、一定の期間の平均価格を計算して出た数値を線でつないだもののことを言います。

5日移動平均線と言えば、そこから5日分過去の平均値を出して結んだ移動平均線のことを言います。

移動平均線を使うことによって、一時的な動きなのか、全体の方向性と照らし合わせながら判断することができるようになります。

トレーダーの中では、テクニカル分析は移動平均線で始まり、移動平均線で終わるという言葉もありますので、最初に覚えておきたいテクニカル分析だといえます。

移動平均線を表示してみよう!

チャートの左上の「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Moving Average」を選択します。

選択すると以下のような画面がでてきて、期間、種類、色、適用価格を選択できます。

移動平均の種類

Simple・・・単純移動平均線

Exponential・・・指数平滑移動平均線

Smoothed・・・平滑移動平均線

LinearWeighted・・・加重移動平均戦

移動平均線を用いた手法

グランビルの法則

グランビルの法則は米国のジョセフ・グランビルという人が考案した投資の手法で、レートと移動平均線との関係を利用してエントリーポイントを探ります。

グランビル自身は200日移動平均線を利用していたということですが、より短期間である25日移動平均線、75日移動平均線に置き換わって使われることが多いです。

主に8つのエントリーパターンがあるので確認してみましょう。

買いポイント① 長期移動平均線が横ばいもしくは少し上方向を向いている状態で、価格が移動平均線を下から上に突き抜けるタイミングでエントリー
買いポイント② 上昇中の移動平均線を、価格が上から下に割り込んだタイミングで押し目買いエントリー
買いポイント③ 価格が上昇中の移動平均線の上にあり、その直前で高値を記録した後に移動平均線まで割り込まずに再び上昇の動きが見えたタイミングでエントリー
買いポイント④ 下向きになっている移動平均線から大きく乖離した場合、自律反発する可能性が高いと判断して短期的なエントリー
売りポイント① 移動平均線の上昇期が終わり、横ばいもしくは少し下方向を向いている状態で価格が移動平均線を上から下に割り込むタイミングでエントリー
売りポイント② 下降中の移動平均線を、価格が下から上に突き抜けたタイミングでエントリー
売りポイント③ 価格が下降中の移動平均線の下にあり、その直前で安値を記録した後に移動平均線を突き抜けずに再び下降の動きが見えたタイミングでエントリー
売りポイント④ 上向きになっている移動平均線から大きく乖離した場合、自律反落する可能性が高いと判断して短期的なエントリー

ゴールデンクロス・デッドクロス

短期と長期の移動平均線を用いたゴールデンクロス・デッドクロスでは、ゴールデンクロスが買いのタイミングで、デッドクロスが売りのタイミングとなります。

ゴールデンクロスでは短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜けたタイミングでエントリーします。

デッドクロスでは短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に割り込んだタイミングでエントリーします。

チャートで検証してみよう!

これは5日移動平均線(赤)と40日移動平均線(青)を表示しています。

上の画像では、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に割り込んだタイミング(デッドクロス)でエントリーしたときの画像です。

デッドクロス後、きれいに価格が下落していることがわかります。

まとめ

もちろん、グランビルの法則もゴールデンクロスとデッドクロスも必ず当たるというわけではなく、あくまで可能性が高いというもので、当然ダマシもあります。

単純にこの通りにエントリーをするのではなく、少し様子をうかがいながらエントリーしてみたり、ほかのテクニカル指標と組み合わせて使うことをオススメします。